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2008-08-16(Sat)

ラーメンセット

午後の麗らかな日差しを浴びて、うとうととしていた。
お昼ごはんを食べた後ってどうしていつもこうなのだろう。
寝たつもりはなかったが、もしかしたら寝ていたかもしれない。
その微睡の世界をぶち壊しにする音波が耳に飛び込んできた。
カラスの鳴き声だ。
音量も大きかったが、ぎゃーぎゃーとすごく耳障りな声だ。
きっと波形はギザギザしていることだろう。
1羽じゃない。
識別できただけで3羽はいるだろうか。

横にある窓を覗いてみる。
振り向くときの加速度に、若干違和感を感じたが、一瞬で蒸発した。
上の方に見えた。
8羽程度カラス達が電柱に屋根にいた。
識別できたものの倍以上だ。
人間の耳は所詮この程度。当てにならない。

暫く様子を眺めていると、カラス同士で喧嘩をしているようだった。
縄張り争いだろうか、メス争いだろうか、リーダー争いだろうか。
理由を推察することは出来なかったが、1対1で戦っているように見えた。
紳士的じゃないか。

人間の順応力はすごいもので、数分と経たずにこの騒音に耳が慣れてしまった。
結果、再び夢と現の世界の中間点へ。
多分そんなに長い時間じゃない。
10分か20分。
気付いたらあたりは静かになっていた。
音源だったカラス達も、いつの間にかいなくなっていた。

そろそろ起きるか。
伸びをして、バサバサと言う音を聞く。
おそらく羽音。
まさか開け放っていた窓から、さっきのカラスが這入り込んだのだろうか。
周囲を見回すが、見当たらなかった。
物陰に隠れている気配も感じない。
空耳だろうか。
それとも耳が故障したのだろうか。

あれ、そういえば今、大して難もなく室内を全部見回せた気がする。
何気なく外の、先ほどまでカラス達がいた辺りを眺める。
おかしい、あの建物は1km以上遠くにあるはずで、自分の視力じゃそこまで見ることは、詳細には出来ない。

頭を回転させようと試みるが、空転している感じがする。
まだ寝ぼけているのか。
目の前にある、飲みかけのコーヒーを飲んで覚まさないと。

液体の鏡面効果は、理屈まではわからなくても、誰でも知っている。
水面を境に向こう側が暗ければ、水面が鏡の様になり、こちら側の風景が反射して映るというもの。
コーヒーは色が黒っぽいが、そんなのは関係なく、マグカップに入っていたので、水面の向こう側は言うまでもなく暗く、もちろん鏡面効果を発揮していた。
そこに映っていたのは、自分じゃなかった。
いや自分なのだろうか。
混乱する。
まさかまだこれは夢の中だろうか。
それはカラスの姿だった──

と言う小説やゲームの中にあるようなことは、本日の午睡業務のレポート内容。

念のため手近にあったぬいぐるみを引き寄せ、動けと念じてみる。
踊りだすことはなかった。

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